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九州デンシャ旅 【その10】  長崎駅の885系特急かもめ  〔長崎県〕
kamome
Painter9.5 使用ブラシ(バリアント):
 線=コンテ(先細コンテ2.5)
 色=ペン(べた塗り)
 +フォーカス(被写界深度)


九州デンシャ旅、最後はやはりデンシャの話で終わろう。
JR長崎駅、16:30。僕は今回絵にした特急かもめ36号で博多へ、そして新幹線に乗り継いで九州の旅を終えた。色んな意味であまりに自由気ままなクルマ社会に嫌気がさしているのと「エコ」な生活の実践のためにもすべての行程に公共交通機関を使っているので、家の最寄り駅の最終バスの時刻から逆算するとどうしてもこんな早くに長崎を去らねばならなかった。ちなみに僕は飛行機には怖くて乗れない。
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路面電車やローカル線は味わい深くて僕にはかけがえのないものだが、こんな特急は特急でまた素晴らしい。旅の初日、鈍行では鳥栖~諫早間でさえ2時間40分もかかったのに、この「かもめ」は長崎~博多を1時間47分で結んでしまう。乗り心地も快適だし、見た目もすごくカッコいい。

見た目といえば、この特急かもめや九州新幹線「つばめ」を含むJR九州のイカす車両のデザインは、今年1月の岡山の旅で出会ったMOMOKUROのデザイナーでもある水戸岡 鋭治(えいじ)さんによるものだ。鉄道専門というワケではなく、「さいたまスーパーアリーナ」や「横浜クイーンズスクエア」などの建築物のデザインも手がけている。僕は旅から帰って、ネットで九州のおさらい(旅のあとに情報を仕入れるバカが僕)中に、この水戸岡さんの「旅するデザイン 鉄道でめぐる九州」というデザイン画集を発見、手に入れた。

旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集
(2007/06/06)
水戸岡 鋭治

商品詳細を見る


僕はデンシャを訪ねる旅を今年からはじめたが、味のある古い車両はともかく、鉄道車両の見た目のデザインに納得のいくものが多いとは言えないと思っていた。スペースの都合で省いたが、初日にひと駅だけ乗った甘木鉄道の車両なんかもそうだ。
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頑張っている第三セクター鉄道の車両を槍玉にあげてしまって申し訳ないが、JRにしても同じで、クルマと違ってデザインが売り上げに直接影響しないから適当に識別できればいいのだろうけど、色ひとつとっても「何でこんな配色にするかな…」と僕は不満に感じていたのだった。それが水戸岡さんの手がけたものの場合、たとえ一般的なJR車両のリモデルでさえ、たとえば車両の形式番号のタイポグラフィーに至るすみずみまで行き届いたデザインがほどこされていて、僕としてはとても気持ちが良かった。最初に「あぁ九州に来たんだな」と感じたのは、実は水戸岡さんのJR九州車両が行き交う風景を目にした時だった。
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<< 水戸岡さんの手がけたJR九州の車両たち >>
787系特急 有明
以下、左から順に813系電車/885系特急ソニック/817系電車
Y-DC 125形気動車(島原鉄道ではない)/200形気動車シーサイドライナー


特定のデザイナーに肩入れした立場から車両のデザインを論じるなとホンモノの鉄道ファンから怒られそうだ。でも僕にとってSL(蒸気機関車)以外の線路を走る車は何でも「デンシャ」で、もちろん今の僕の旅の目的であり楽しみではあるけれど、鉄道を軸にした旅で何を感じられるかが僕には大事なので、これからも色々と好きに書(描)かせてもらえれば、と願う。

さて、僕を乗せた特急かもめは、18:17に博多に到着。…のハズだった。順調に走っていたように見えた。しかし3連休の混雑のためか途中の駅での乗降に思いのほか時間がかかっていたらしい。博多到着直前、僕の乗り継ぐ予定だった18:25発の新幹線のぞみ50号に間に合わないとアナウンスがあった。やはりたった8分の連絡時間はキケンだったか、と後悔した。混雑を想定して帰りの特急と新幹線は指定席をとっていたが事前の対処がその程度だった自分にも落胆した。

のぞみ50号発車時刻と同時か少し過ぎた頃、博多駅在来線ホームに着いたかもめのドアが開いた。と、猛烈なダッシュで駆け出すカップルが。何だか分からぬままともかく僕も後を追って走った。果たして、彼らのゴールもやはり新幹線ホーム、そしてのぞみ50号東京行きの500系車両だった。少し待ってくれていたのか間に合った。飛び乗った。
僕は帰りの新幹線まで500系で、と考えてのぞみ50号を指定したワケではなかったのだが、結果的にそれで大いに助かった。今から冷静に考えれば、終着駅とはいえホームが上りか下りか確認もしなかったし、白一色の他の型の車両でなく500系だ、と瞬時に識別できたから迷わず飛び乗れたのだった。
これに乗れなければ帰りのバスに間に合わなかった。僕にはまるで終電車のようだった。

(終わり)
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先にも書いたように、鉄道は今の僕の旅の目的であり楽しみではあるが限られたスペースでそれを表すのに乗りに行った鉄道の絵と少しの感想文、という以前までのスタイルにはちょっと違和感を感じていたので、10月の話をいつまで書いてるんだと自分でも感じていたが、鉄道以外のこともたくさん話せるこの形に変えてよかったと思う。ただ、「画BLOG」と銘打っている以上、画(え)をメインに据えると決めているのもあり、結果、絵が描けるまで新しい記事が書けないためどんどん情報は古くなってしまう。万が一、これを参考に旅しようとする方がいたら、ぜひ御自身で最新の情報を参照されたい。最後に話したのぞみ50号・500系新幹線も、11/1からN700系に置き換わっているそうだ。
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デンシャ旅 | Comments(12)
□ コメント
あの電車がいい、あの建物がいい。。と思って旅に出るのですが、実際にそれを見るとまたよりいっそう感動も大きく現実になって、より深く知りたくなってしまいますね。
帰ってからあれこれと調べて納得したり、見落としを残念に思ったりで「旅のあとに情報を仕入れるバカが私」でもあります(笑)

ブログ記事を書くことは自分の感動を深めて確かにする事でもありますよね。
その記事を見て、同じように感動してくれる人がいたら、なお嬉しい。。

私は Kyo-toさんの 暖かな絵を見るのが大好きです。
3ヶ月前だって、半年まえだって。。ね。


電車の旅に「特急」「新幹線」を取り入れるのもいいかもしれませんね。
一度、信州を行く時 浜松まで新幹線に乗りました。
2007-11-19 月 | URL | yume #/eG2YYas [ 編集]
kyo-toさんの「かもめ」はカッコイイなぁ。
写真で見るよりも、画の方が数倍よく見える・・・。
・・・写真写りの悪い車両なのだな、きっと。

列車遅延時のハラハラ感も旅の醍醐味です。
時刻表をめくって、乗り継ぎ計画を組み直すのも一興。
まあ、始発列車に乗ろうと駅に行ったら、前日のうちに通過しているはずの列車が止まっていたことがあって、その時はさすがに悩みましたけどね。。
それでも、普段と違う体験ができるかも知れないと思って、「いつ動くかわかりませんよ」という駅員の声を無視して、列車に乗り込みました。。
2007-11-20 火 | URL | 二枚橋 #hDTnLW5s [ 編集]
水戸岡デザインの中で
「白いかもめ号」乗りました。本革張りのシートにフローリング床、ここで弁当食っていいんだろうか?と思ってしまう内装でしたね。(で、食べるものは食べたわけですが。)
水戸岡デザインの車両は、我々が今まで持っていた鉄道車両デザインに対する固定観念を払拭されたことでも評価されるべきなのですが、ここで苦言を一つ。(申し訳ないです・・・。)
私、実は「白いかもめ」「白いソニック」の885系だけは評価できないんです。いくらなんでもDBのICE-Tにまんまソックリなんですから・・・。ICE-Tも水戸岡デザインなのかどうかは知りません。全体のデザインは異なります。しかし「顔」である前頭部デザインがあまりにも似ているのは「いかがなものか」と私はそこから水戸岡さんに、やや疑問を持つに至っているのです。

ご参考までにICE-Tの画像ありました。
ttp://image.blog.livedoor.jp/bando17/imgs/f/7/f7baf564.JPG
もしこの車両をご存知でなければ、ショックを受けるくらい似てます。もちろん、こちらがオリジナルであることは言うまでもありません。
2007-11-20 火 | URL | いぶきダンナ #4mdexvsI [ 編集]
Re:yumeさん 二枚橋さん いぶきダンナさん
>yumeさん
コメントの最初の2つの段落はもうおっしゃる通り!さらにyumeさんの場合、キレイで的確なアングルのたくさんの写真と共にマメに更新されてるので頭が下がる思いです。
そして僕の絵の感想と励みになるお言葉、本当にありがとうございます。

特急や新幹線は時に非常に有用ですね。でも基本的にはやっぱりその土地の利用客の生活感などが垣間見れる鈍行や私鉄が今の僕には面白く感じます。

>二枚橋さん
「列車遅延時のハラハラ感も旅の醍醐味」、まったくそう思うんですが、夢のような快適さに博多に着くまでこれっぽっちも遅れているとは思わなかったんですよね僕。アホでした。
あと、乗り継ぎに間に合わずあきらめて窓口へ向かった人の方が多かったようなんですが、その場合窓口でどういう対応になったのかもちょっと経験してみたかったです。

後半のお話、面白いですね。「普段と違う体験ができるかも知れない」っていう考え方、好きです。

>いぶきダンナさん
ああ…やっぱり怒られてしまいましたねぇ…。
いぶきダンナさんのお人柄からして、何も知らない僕への親切心からだと思いますが、何かそんな気分です…(苦笑)。

画像拝見したところ、確かにソックリですね。ただ、顔やシルエット、コンセプトすら酷似のクルマはたくさんあるし、僕としては1曲や2曲誰かにソックリの曲があるからといってそのアーティストが嫌になることはないです…。

なので、僕はやはり日本の鉄道車両デザインに新しい風を吹き込んだ水戸岡さんを評価したいし、そんな車両たちが賑やかに走る九州を今も羨ましく思います。
2007-11-21 水 | URL | Kyo-to #Ytk3Wfxk [ 編集]
いえいえ。
いえいえ、怒っているわけではないんです。ただ、ICE-Tはドイツの新幹線車両なんですよね。恐らく高速で走るためのデザインであり、その必然性は制約でもあって、風洞実験とかしながら作ってみると、誰がデザインしても細部以外は大体同じカタチに落ち着くと思うのです。ところが885系のデザインはいわば「遊び」の部分であり(流線型にする必然性は100Km/h程度の速度ではあまりないわけで、ここはカッコ良いことがデザインの主眼のはずです。)細部に至るまで偶然似てしまったとは思えない。つまり「パクった」と考えざるを得ないのです。

と言う話、実は私が最初にしているのではなくて、実車登場時すでに指摘されていたので、私だけの意見ではありません。

思うに、ここからはあくまで推測です。

この車両に関しては水戸岡さんに「こういうデザインにして」という指示があったのではないか?と考えています。前作ソニックのぶっ飛んだデザインに一部のJR九州幹部が不快感を持っていたのではないか?と。往々にして会社というのはそういうことをしてしまう組織のように思います。

で、水戸岡さんのデザイン全体像を否定するものではありませんし「787系つばめ」「883系ソニック」は全くのオリジナルであると思っていますので、念のため・・・。
2007-11-21 水 | URL | いぶきダンナ #4mdexvsI [ 編集]
友人?
続けざまにすみません。

気になったので調べてみました。
とあるサイトでの記述によると、水戸岡氏とICEのデザイナーであるアレキサンダー・ノイマイスター氏は友人関係にあり、ICEのデザイン使用を快諾したとか・・・。どこまで本当か不明ではありますが、もし事実ならとやかく言うべきことではないのかも知れませんね。
2007-11-21 水 | URL | いぶきダンナ #4mdexvsI [ 編集]
Re:いぶきダンナさん
いぶきダンナさんはとても真面目な方なのですね。
正直、御指摘のお話は僕にとってはどうでもよいことで、逆に旅の余韻に水を差されたような感じで本当は悲しかったのです。鉄道に詳しくなるのはつまらないことだな、とさえ思えました。

鉄道の話をブログで公開する限りはコアな人からどんな指摘や糾弾があるかいつも覚悟はしていたつもりでしたが、なるべくなら避けたいし、乗った鉄道の紹介だけが僕の旅の真意でもないという思いもあり、今回の九州編から旅日記風にしてみたのですが、最後になって、僕が初めて意識して乗った特急と水戸岡さんのことを書きたくて、気の利いた文章になればと、なまじ車両デザイン論的なことを書いたのがいけなかったのでしょう。

いぶきダンナさんにもちろん悪意はなく、ご自身の持てる情報を最大限活用、伝授して下さってるんだと分かるのですが、事実がどうあれ、憶測や鉄道ファンのみ周知の見解を前提に「会社の指示」「パクった」云々と決め付けたりするのはどうかと僕は思うし、コメント欄は個人同士のメールやメモじゃないので表現にも注意していただけたら幸いです。
2007-11-22 木 | URL | Kyo-to #Ytk3Wfxk [ 編集]
申し訳ありません。
ただただ申し訳ありません。実は先日、私のサイトのペーパークラフトの一部が盗用されて他の企業のサイトに転用され公開されるという、私にとっては「大事件」があり(該当企業が委託したデザイナーさんとはその後話し合いにより和解していますが)、いわゆる著作権の侵害について非常にナーバスになっていました。そのため、本来的にこちらの雰囲気を踏まえず感情的になってしまい、空気を読めない雑な書き込みになってしまったことをお詫びします。

夜に書いたこと、朝冷静に読むと「しまった」と思うこと、よくあります。

願わくばお許しいただきたい、と思います。
2007-11-22 木 | URL | いぶきダンナ #4mdexvsI [ 編集]
Re:いぶきダンナさん
いや、許すも何も、本当に迷惑ならコメント削除やホスト拒否など強行手段に訴えてますので(笑)、僕が思うところを少し伝えさせていただいただけのつもりです。必要以上に気に病んだりしないでください。

なるほど、大事件ですねそれは。885系は著作権の侵害じゃないかと敏感になるのも分かる気もします。
が、その追求も度を過ぎると今度はいぶきダンナさんに名誉毀損の疑いが生じるおそれがあるので、気をつけてください(笑)。

885系かもめ、国際的なデザインコンペ「ブルネル賞」の最優秀賞を2001年に受賞しているそうなので、多分、欧州でも認められている問題のない車両デザインなんだと思いますよ。
2007-11-23 金 | URL | Kyo-to #Ytk3Wfxk [ 編集]
九州電車の旅、よかったです。島鉄がきっかけでちょくちょく拝見させていただきましたが、こんな風に旅をしている人がいるんだなあと思うと、なぜかうれしかったです。たぶん人それぞれ思い出の場所があり、懐かしいあの頃を思い出すのでしょうね。私も旅をしたくなりました。
2007-11-28 水 | URL | はな #- [ 編集]
Re:はなさん
こんばんは。
普賢岳の回にコメントいただいた後も見ていただけたんですね。こちらこそ嬉しいです。
一応その土地の鉄道を目当てに出かけてはいますが、それ以外に出会うもの、人、風景etc、すべてが僕の旅の重要な要素であり、大切な思い出になります。
そんな自己満足ブログで「旅をしたくなりました」と言っていただけると、書(描)いて良かったな、と思います。ありがとうございます。
2007-11-29 木 | URL | Kyo-to #Ytk3Wfxk [ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2009-06-13 土 | | # [ 編集]
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PROFILE

Kyo-to (キョート)

  • author: Kyo-to (キョート)
  • 京都出身/在住のシロート絵描き。
    こちらで『Kyo-to画(キョートガ)』という、パソコンで描いた京都の風景画主体のHPをやってます。
    が、最近やたら電車好きに。
    使用ソフトはPainter IX.5。

    ※絵をクリックするとオリジナルサイズで表示されます。
    個人的な保存は構いませんが、無断転載等は勘弁してください。

    [プロフPhoto by micoちん]
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