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九州デンシャ旅 【その5】  雲仙普賢岳  〔長崎県〕
fugendake
Painter9.5 使用ブラシ(バリアント):
 線=コンテ(先細コンテ2.5)
 色=ペン(べた塗り)
 +フォーカス(被写界深度)


ところで僕は島原鉄道を一日楽しむために、最初は高いと思ったものの3,000円の「島原半島遊湯券」というのを諫早駅で買っていた。島鉄と、グループのバス・フェリーが1日乗り放題で温泉の入浴券も付いている。島鉄HPには他にもっと割安なフリー切符も載っていたが買える日が限られている。諫早から終点・加津佐(かづさ)まで片道2,060円もかかるから、往復するだけでも元はとれると割り切った。

それで加津佐まで乗り通したのはもちろん、廃止予定区間を主体に何度も行ったり来たりバカみたいに島鉄を味わったのだが、それにしても、全線ほぼどこからも目に出来る雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)の存在感はどうだろう。
今回の絵は多比良町(たいらまち)~島鉄湯江間で見た普賢岳を描いたものだけど、山の名の本当の由来は知らないが文字通り普賢菩薩を連想させる神々しさすら感じた。

もちろんそんな勝手な思い入れをよそに、火山であるこの山が牙をむいてこの地に幾度も災いをもたらしたことも知識としては知っている。江戸時代には噴火に伴う津波で対岸の熊本にも大被害が出た(島原大変肥後迷惑)そうだし、現代の僕らにとっては91年の噴火活動、中でも6月に43人の死者を出した大火砕流の被害が記憶に新しい。

その痕跡があらわに伺える場所では、ニュース映像なんかで見て知っていたつもりのそんな知識や何かがいっぺんにブッ飛ぶぐらいの、理不尽さというか恐怖のようなものを覚えたのだった。
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写真をクリックするともうちょっと大きく見れます

それでもやはり、一日 島鉄と共に普賢岳を拝して過ごしていると、あの災害を乗り越えて今も普賢岳に寄り添って暮らす人たちの気持ちが分かるような、何とも説明しにくいけれど山への思慕の念みたいなものが僕の心に残った。
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▲布津新田(ふつしんでん)駅の近くの港から
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▲稲刈り後の田んぼの向こうに

91年の噴火による土石流で島鉄も路線に甚大な被害を受けたそうで、廃線の危機さえ乗り越えて復興したのに、被災部分を含んだ区間が乗客の減少に歯止めがかからず廃止になってしまうというのは何ともやり切れない思いがする。

(つづく)

※「雲仙普賢岳」は95年までの噴火活動で出現した平成新山を含むいくつかの山の総称のようです。
 雲仙普賢岳噴火災害の詳細については島原市のHP内記事、「火山とともに」なども参照してみてください。

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デンシャ旅 | Comments(6)
PROFILE

Kyo-to (キョート)

  • author: Kyo-to (キョート)
  • 京都出身/在住のシロート絵描き。
    こちらで『Kyo-to画(キョートガ)』という、パソコンで描いた京都の風景画主体のHPをやってます。
    が、最近やたら電車好きに。
    使用ソフトはPainter IX.5。

    ※絵をクリックするとオリジナルサイズで表示されます。
    個人的な保存は構いませんが、無断転載等は勘弁してください。

    [プロフPhoto by micoちん]
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